ヘルペスの予防

食事

ヘルペスは非常にやっかいな病気です。ヘルペスウイルスは感染力が強く、症状が一旦治まっても再発することが多くあります。
体内にウイルスが侵入すると神経細胞が集中してる部分の神経節にまで入り込み、現代医学をもってしても完全に除去することはかなり困難となります。
しかしながら食事や生活習慣に気をつけるだけでも、再発を最小限に食い止め症状の悪化を防ぐことができます。

ヘルペスの予防と食事

ヘルペスの再発は、普段の食事に気を配るだけでも予防することができます。ウイルスの働きを抑制するのは必須アミノ酸のリジンという成分です。
必須アミノ酸は体内で必要な量を作ることができず、食事などから補給しなければならないアミノ酸です。健康を保ち免疫力を上げ、タンパク質の形成などに役立ちます。
1日の目安の摂取量は体重によって違いがあり、成人だと体重1kgあたり30mgとされています。例として体重65kgだと、1日あたりの推奨される摂取量は「1950mg」となります。

逆にウイルスが好む栄養成分に「アルギニン」があります。アルギニンは動物の体には必要な栄養分ですが、同時にヘルペスウイルスの活動も活性化します。
再発を防ぐためとはいえ、アルギニンが不足すると「臓器機能の低下」「血行障害」「老化」「肥満」「むくみ」などの症状もでてきます。乳児期には必須アミノ酸と同じ位の必要性があり、成長期に不足すると低身長の原因にもなります。

以下に、いくつかの「リジン」「アルギニン」を含む食べ物をご紹介してるので参考までにご覧ください。()は100g中に含まれるリジン・アルギニンの含有量です。

リジンを含む食べ物

魚介類(100~6700mg)
魚介類の中でかつお節には、最も多くリジンが含まれています。削り節より一般のかつお節のほうが、若干含まれる量が高くなっています。
カルシウム不足も解消し、必須アミノ酸をほとんど含んでいます。しかし、かつお節には多くのアルギニンも含まれてるので過度な食べ過ぎは禁物です。
他にも半乾燥品のしらす干しや、マグロ・カツオ・タラコ・ブリ・ハマチなどにもリジンが多く含まれています。

豆・大豆類(200~3500mg)
食品によってばらつきはありますが、豆・大豆類にも多く含まれています。最も含まれるのは、豆乳を煮て作った湯葉です。作るのに手間がかかりますが、それだけの予防効果はあります。
他にも、黄な粉・小豆や納豆にも多く含まれます。手軽な食品なので、苦手でない人は毎日食べることをオススメします。

乳製品(200~2000mg)
チーズに最も多く含まれ、ヨーグルトや牛乳にも含まれます。タンパク質も多く含むので、体の成長には必要不可欠です。幼少期に感染した人は、積極的にとることをオススメします。

肉類(1000~2000mg)
動物性タンパク質の牛肉・豚肉・鶏肉に多く含まれています。種類としては、鳥のむね肉・もも肉や、牛・豚ロースに多く含まれます。人間の体自体が動物性タンパク質からできてるので、適度にとることが必要となります。

種実類(100~1000mg)
種実類は硬い殻や皮に包まれた果実や種子のことで、ラッカセイやアーモンドなどに多く含まれています。体重に影響のない範囲で、おやつ代わりとして食べてみても良いでしょう。

穀類(200~700mg)
穀類はアミノ酸のバランスが良く、特にそばに多く含まれます。リジンは動物性タンパク質に多く含まれますが、植物性のタンパク質のそばに含まれているのは珍しいことです。他にも、玄米・食パンやうどんにも含まれています。

アルギニンを含む食べ物

肉類(1000~8000mg)
肉類の中で最も含まれてるのは豚ゼラチンです。リジンも含まれますが、その倍以上にアルギニンを含んでいます。予防をお考えの人は、極力食べるのを避けたほうが良いでしょう。

豆・大豆類(200~7000mg)
豆・大豆類の中では、大豆タンパクに最も多く含まれています。大豆タンパクは大豆をから揚げのようにしたもので、「畑の肉」と呼ばれることもあります。
良質のタンパク質を多く含み、生命維持に欠かせない成分を含んでいます。しかしアルギニンも同時に含んでるので、ヘルペスの予防には向いてない食品です。

魚介類(100~4000mg)
かつお節・しらす干しに多く含まれています。アルギニンよりリジンのほうが多く含まれてるので、適度に食べるなら予防効果があります。
注意点として、エビはアルギニンのほうが多く含まれてるので食べすぎは禁物です。

種実類(100~1000mg)
アーモンドやピーナツなどに多く含まれています。含まれる量は少ないので、リジンを多く含む食べ物を一緒にとると健康にもより効果的です。
種類によりますがアルギニンを多く含むチョコレートもあるので、アーモンドやピーナツの入ったものはできるだけ避けるようにしましょう。

大事なのは食事のバランス

「リジン」「アルギニン」ともに生命を維持するためには、欠かせない栄養素です。予防のため、リジンを多く含む食べ物だけをとり続けたとしても体に悪影響を及ぼします。
必須アミノ酸のリジンは、免疫力を高めることにより健康を維持する作用があります。アルギニンは必須アミノ酸ではありませんが、体の成長を促進するなどの作用があります。
重要なのはアルギニンを含む食事より、リジンを含む食事を多くとることです。
リジンを含む食事>アルギニンを含む食事」、このようにすればウイルスの働きを抑制できます。ウイルスの活動を抑えるには、リジンとアルギニンの比率を「4:1」にするのがベストとされています。

日常生活が忙しい人は、手の込んだ料理をする時間もないかと思います。しかし、ヘルペスになった時のことを想像してみてください。
ヘルペスは、激しい痛みや高熱がでることもある恐ろしい病気です。一旦治まっても、感染源のウイルスは体内で生き延びてることが多くあります。
再発しないためにも、普段からバランスの良い食事を心がけることは非常に大事なことです。時間に余裕のある時などに、是非食事についてお考えください。

ヘルペスの予防と生活習慣

運動

ヘルペスは、生活習慣を見直し改善することでも予防できます。生活習慣が乱れてるとお感じの人は必見です。生活習慣が乱れると、ヘルペスだけでなく他の病気を発症することもあるので注意しなければなりません。

※参考:生活習慣病とは?-生活習慣病オンライン

ストレス・疲労
ストレスや疲労がたまると免疫・抵抗力が低下し、病気を発症しやすくなります。免疫機能は自律神経がバランスよく働いてることで保たれてるので、ストレスや疲労がたまることにより乱れが生じます。
現代社会はストレスの宝庫と言われ、ストレスや疲労がない日常生活をするのは大変困難だと思います。しかしヘルペスを予防するためにも、できるだけ体と心を休ませたり適度に運動をしましょう。
ヨーグルトや納豆は免疫力を高め、さらには善玉菌を増やし腸内環境を清潔にすることもできるのでオススメです。

睡眠不足
睡眠不足が続くと、免疫・抵抗力が低下し発症する原因となります。寝る前にストレッチをしたり、睡眠の2~3時間前には食事を終わらせ質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
眠りについてから、約3時間経過後がその日の睡眠の質を決めるとされています。エアコンを使用されてる人は、3時間以内にタイマーを切るなどの調整をしたほうが良いでしょう。

喫煙
喫煙することにより、免疫機能の働きを支えるリンパ球が減少したり免疫細胞の機能が衰えたりすることがあります。喫煙は他にも体に悪影響を及ぼすこともあるので、禁煙や量を減らすなどの努力が必要です。

紫外線
紫外線の浴びすぎは口唇ヘルペスの原因となり、ウイルスの活動を活性化させることがあります。紫外線の強い場所へでるときは、帽子をかぶったり日焼け止めなどの対策が必要です。

乾燥
唇が乾燥すると、口唇ヘルペスを発症しやすくなります。乾燥しやすい人は、リップクリームなどを携帯すると良いでしょう。
保湿をしても治らない場合もあるので、そのような時は無理をせずバルトレックスやゾビラックスなど治療薬のご使用をオススメします。