口唇ヘルペスとは?

唇

口唇ヘルペスの症状

ヘルペスの病気で、起こりやすい症状の一つが口唇(こうしん)ヘルペスです。ウイルスに感染された後、口周りや唇に発症するため口唇と呼ばれています。初めて発症した時は高熱がでたり、リンパ腺が腫れることもあります。
再発をたびたび繰り返し、過度な疲労・ストレスや紫外線による刺激でも発症することがあります。患部が加熱された花のようになることから「熱の花」とも呼ばれています。
日本では10人に1人が口唇ヘルペスになったことがあると推計され、年齢が高くなるにつれ感染者も増えています。

症状の進行段階

口唇ヘルペスの主な症状は、口周りに違和感があらわれ水ぶくれ(水疱)ができ下記の4段階で症状が進行します。
初感染時と再発時では症状が異なることもあり、再発時のほうが症状が軽いとされています。初感染時は口周りに広範囲の水ぶくれができ、口の中や喉元にまで影響を及ぼします。
皮膚だけにとどまらず、多数の口内炎ができあごの下のリンパ節が腫れたり40度を超える高熱が続くこともあります。再発時は水ぶくれの範囲は狭まり、高熱がでることはほとんどありません。

<1.前駆期>
前駆期とは、病気になる前の時期のことです。口周りに「ピリピリ・チクチク・ムズムズ」といった違和感を覚えます。この違和感の原因は体内でウイルスが増殖しはじめてる証拠です。
再発時は寝起きに違和感を感じることが多く、人によってはかゆみや顔のほてりがでることもあります。

<2.初期>
違和感を覚えてから、半日ほど経過すると患部が赤く腫れ同時に痛みをともないます。この時期にウイルスの活動が活発になるので、なるべく早めにヘルペス薬を用いるなどの治療を開始しなければなりません。治療開始が遅ければ遅いほど、回復は遅れ症状の悪化につながります。

<3.中期>
発症して2~3日経過すると、赤く腫れた部分に水ぶくれがいくつかできます。水ぶくれが破れるとウイルスを多量に含む内包物がでてくるので、液がついたまま目などにふれないようにしてください。
激しい痛みを伴うこともありとても辛いですが、できるだけふれたり潰さないよう心がけましょう。この時期は感染力の強いウイルスが多く潜んでるので、マスクをしたり人との接触は極力避けてください。

<4.後期>
発症して1~2週間ほど経過すると、水ぶくれがかさぶたになり乾燥して回復に向かいます。乾燥すると、一旦症状は治まり痛みも消えます。
患部を清潔に保つことにより、自然治癒することもあります。しかしながら、ヘルペス薬を使用せず放置して自然に治すことは非常に危険です。
水ぶくれの部分がただれて、跡が残ることもあるのでオススメできません。皮膚のダメージを最小限に食い止めるには、ヘルペス薬の使用は不可欠です。

ヘルペスの放置と自然治癒はコチラ

口唇ヘルペスの原因

口唇ヘルペスは、ウイルス保持者との直接・間接的接触が原因で感染しやすくなります。感染してるが病気を発症してない「潜伏感染」と呼ばれる期間もあり、潜伏感染中に人にうつることはほぼありません。しかしながら、いつ発症するかもしれない危険性はあります。

ヘルペスの感染経路はさまざまで、大人だけでなく子供にも感染することがあります。子供は、ストレスや疲れによる免疫力の低下などが原因で感染することもあります。
学校生活の話を聞いてあげたり運動をさせてストレスを解消したり、睡眠時間を十分にとり栄養バランスの良い食事をすることも必要です。
さらには、風邪による免疫力の低下や夏場の強い紫外線も原因となる場合があります。特に高熱が続くような風邪を引いた場合は、細心の注意を払いましょう。
大人になってから初感染すると、症状が重く再発を繰り返しやすくなります。口元が「ピリピリ・チクチク・ムズムズ」などの違和感を感じたり赤く腫れたりした場合は、発症のサインをだしてることもあるので早めの治療が必要となります。

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何もしないでそのままにしておくと、ウイルスが増殖し症状は悪化する一方です。「最近口元がピリピリする…」「口元の周りが腫れて痛い…」など思い当たる節があれば、即座に治療を開始しなければなりません。
ウイルスに一度感染すると、完全に絶滅させるには大変苦労します。症状が一旦治まっても、時期が経つにつれ再発の可能性はでてきます。
ストレスや疲れなどから免疫力が低下すると、症状がでる可能性が高まるので十分な睡眠や休息をとりましょう。

口唇ヘルペスはキスでうつる?

キス

口唇ヘルペスは唇の周りに症状がでるので、パートナーがいる方は「キスはできるの?」「うつったりしないかな…」などと不安になってる人もいるかと思います。
結論から言いますと、キスをすると感染する可能性はあります。一度感染するとウイルスを完全に除去することは難しく、最悪一生付き合うこともあります。
口唇ヘルペスの原因ウイルスは「愛のウイルス」と比喩されることもあり感染力が強く、グラスやタオルを介して間接的に感染することもあります。

感染しないためにもマスクなどをして、できるだけ人との接触を避ける必要があります。水ぶくれの症状がでてる時は、感染力の強いウイルスが多くいるので特に注意しなければなりません。
もし症状のでた部分に手などがふれた場合はすぐに手を洗い、感染した人が使ったグラスやタオルはしっかり洗い日のあたる場所で乾かしましょう。共有はせず、分けて使わなければなりません。また精液にもウイルスが含まれることもあるので、できるだけ性行為も避けたほうが無難です。
ウイルスは熱に弱いため風呂での感染はほとんどないとされてますが、一緒に入ることだけはできるだけ避けましょう。性器ヘルペスと違い便座を通して感染する可能性は低いですが、トイレを使用した場合は便座を除菌クリーナーなどで綺麗にしましょう。

ここまで読まれた方の気になる点といえば「一生キスはできないの?」「いつになったらキスはできるの?」などではないでしょうか。
健康な人は抵抗・免疫力が高く皮膚の角質層が厚いため、キスをしたからといって必ずしもうつるとは限りません。しかし皮膚に傷があったり角質層が薄い口や性器周りは、接触するとウイルスが体内に侵入することもあります。
症状がでてない時のウイルスは、神経細胞の奥に隠れてるのでキスをしても相手にうつすことはありません。ごく稀に神経細胞に潜んでるウイルスが唾液の中にいることもありますが、さほど心配する必要はありません。

口唇ヘルペスの治療法

手

口唇ヘルペスの基本治療は、バルトレックスやゾビラックスなどのヘルペス薬による薬物療法です。これらのヘルペス薬を用いれば抗ウイルス作用により、ヘルペスウイルスの活動を抑制し症状を緩和できます。
口元に違和感があらわれ始めた時期が、最も薬の効果があり治るのも早くなります。そのため、少しでも違和感を感じた時にヘルペス薬を用いるとより効果的に治療できます。

基本的には内服薬(飲み薬)を用いての治療となりますが、ゾビラックス軟膏などの外用薬(塗り薬)を併用することもあります。
内服薬だけでも神経節に潜むウイルスの増殖を抑制する十分な効果はありますが、神経細胞内でウイルスが活動してることもあり外用薬で皮膚の粘膜の悪化を抑制することもできます。
前述のとおり、ヘルペス薬は予兆がでた段階で使用するのが最も効果が大きくなります。初期段階で薬を使用すると、回復が早まると同時にウイルスの量も減少させ再発しにくくなります。現代医学をもってしても、ウイルスを体内から完全に除去することは非常に困難で再発を繰り返します。

口唇ヘルペスは、下手をすると一生付き合っていかなければならない病気です。しかしながら、バルトレックスやゾビラックスを使用したりヘルペスの予防を心がけることで再発する頻度を抑え症状の悪化を防ぐこともできます。
口元がピリピリするなど少しでも違和感を感じるならば、なるべく早めに適切な治療を開始しましょう。早めに治療を開始するには、ヘルペス薬を常備することも必要です。

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