水疱瘡の症状や予防接種

水疱瘡とは?

子供

水疱瘡(みずぼうそう)の原因となるウイルスは、水痘ウイルスです。口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型・2型とは、類似点も多いですが症状は異なります。
水痘ウイルスは感染力が極めて強く、幼児・小児から高齢者まで幅広い年齢層で感染します。水疱瘡は小児期にかかりやすく、帯状疱疹は子供の頃に水疱瘡にかかった人がなりやすい病気です。
理由として、病気が治まってもウイルスは絶滅せず活動を休止している際は神経節に潜んでいます。そのため、何かしらの要因で免疫・抵抗力が弱まると再び活動的になり病気を発症します。

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水疱瘡の症状

水疱瘡は1~4歳の子供がかかりやすい病気で、発熱し全身に水ぶくれができ激しいかゆみをともないます。症状は、発熱(初期)→発疹・水ぶくれ(中期)→かさぶた(後期)の順に進行します。

初期
体内でウイルスが10~21日間潜伏した後、37度前後の発熱や頭痛・食欲不振などが起こります。症状は次第に悪化し、40度近い高熱がでることもあります。
初期症状は見過ごすことも多くあるので、「食事を嫌がる」「いつも以上に泣く」などが見られた場合は数日間は注意深く見守ってあげてください。

中期
発熱してから1~2日経過すると、顔やお腹周りに赤いブツブツ(発疹)がでてきます。その後、短時間で発疹は体全体にまで広がり水ぶくれができます。

後期
水ぶくれができて1週間~10日経過すると、かさぶたになり症状が緩和されていきます。かさぶたは3週間ほど経過すると自然に剥がれ落ちるので、無理に剥がそうとしないでください。

水疱瘡の重症化

水疱瘡は、重症化することもあります。重症化すると治るまでの期間が長引いたり、中には死亡例も報告されています。発熱や水ぶくれだけでなく合併症として肺炎や脳炎、さらには細菌感染症などを併発することもあります。
家族内での感染率も高く、確率は90%以上とも言われています。家族同士でふれあうことで体内に侵入するウイルスが増えるため、先に発症した人より2番目以降に発症した人のほうが重症化しやすくなります。

乳児
0~1歳の乳児が発症すると、重症化しやすい傾向があります。母親が過去に水疱瘡になってる場合は、胎児の間に母体から水疱瘡に対する抗体をもらいます。
乳児の水疱瘡の症状は、母体の抗体がどの程度胎児に移行したかによって決まります。母親が水疱瘡になったことがなければ、抗体は移行されず免疫力を持たない状態となり重症化しやすくなります。
抗体がある期間は一時的なもので、半年ほど経過すると徐々に減っていきます。そのため、生後半年ほどの時期に発症すると重症化しやすくなります。

妊娠中に感染
妊娠中に水疱瘡になると、胎児・新生児にまで悪影響が及びます。水痘ワクチンに関するファクトシート(平成22年7月7日版)では、妊娠初期に感染すると2%の確率で胎児・新生児に重篤な障害を起こす可能性が高いと記載されています。
この障害は先天性水痘症候群と呼ばれ、精神発達遅滞・四肢低形成・眼球異常などあります。最悪の事態を避けるため、人工妊娠中絶をすることもあります。

※参考:水痘ワクチンに関するファクトシート

出産5日前~2日後に妊婦が水疱瘡になり抗ウイルス薬治療が行われない場合、新生児は生後5~10日で発症し約30%が死亡すると記載されています。
分娩する5日前後に発症した場合は、妊娠期間をのばすために子宮収縮抑制剤を用いることもあります。抗ウイルス薬とは、バルトレックスやゾビラックスなどのヘルペス薬を指します。
予防接種のワクチンは生後1歳未満の乳児や妊婦は受けれないので、防ぐためには細心の注意が必要です。ヘルペスの予防をしたり、赤ちゃんの体調を毎日管理するだけでも予防効果があります。

バルトレックスとゾビラックスはコチラ

成人してから感染
子供の頃に水疱瘡になれば、体内に抗体ができ成人してから発症することはありません。
しかしながら、成人してから初めて水疱瘡になると重症化しやすく、広範囲の水ぶくれや高熱がでやすくなります。合併症を併発することがあり、命に関わる危険もあります。

疾患のある人
化学療法を受けたり、悪性腫瘍のある人は重症化しやすくなります。化学療法などにより免疫力が低下した状態だと、体内に侵入したウイルスを抑制する働きが弱まるためウイルスが増殖しやすくなります。
このような病気をお持ちの人は予防接種を受けれないこともあるので、体に異常を感じたら即座に治療を開始するようにしましょう。

水疱瘡の予防接種

予防接種

水疱瘡を防ぐには、「予防接種」を受けるのが効果的です。予防接種は2014年10月より、任意接種から定期予防接種になりました。
任意接種は接種するかどうかを接種側が決めることができ、ワクチンは健康保険適用外で全額自己負担となります。自治体によっては、助成金がでるところもあります。
定期接種は国や自治体が強く勧めてるワクチンで、ほとんどの地域で無料で受けれます。地域によって違いがあるので、市・区役所などで確認しましょう。定期接種を受けたことで健康被害が発生した場合は、救済給付を受けれる制度もあります。

水痘ワクチンに関するファクトシートでは、水痘ワクチン未接種だと100万人中20人が死亡すると記載があります。
確率は0.02%と限りなく0に近いですが、念のため予防接種を受けることをオススメします。

予防接種の時期や回数

水疱瘡の定期予防接種は、生後12~36ヶ月の期間中に2回受けれます。1回目の接種は生後12~15ヶ月の間に受け、すでになってる場合は免疫ができてるので定期接種の対象外になります。
2回目は1回目から3ヶ月以上経過した時期に受け、基本的には1回目から6~12ヶ月経過した時期に受けます。期間をあける理由は、水疱瘡に対する免疫をつけるのに必要なためです。

基本的には無料で受けれますが、生後36ヶ月を超えると任意接種となり病院によって値段が異なります。期間中に1回も受けてない場合は、2回接種でなく1回接種になります。
期間中に長期間療養が必要な病気になり定期予防接種を受けれなかった場合は、認められた場合に限り長期療養特例として受けることができます。この場合、接種可能となった日から2年以内に予防接種を受けなければなりません。

リターン